営業の役割はストーリーを描くこと。
大きな市場で提案力を磨き続けたい。


国内営業 E.H.
2019年新卒入社 日本法人営業一部
国際総合科学部卒
Career Step
- 2019年~
- 商社を窓口とした営業を担当
- 2020年~
- 国内の法人営業に従事
Q1 入社動機は?
大学では新材料の物性評価を研究しており、就職か、大学院進学かで迷っていました。ある日、家の近くを散歩しているときに偶然目に入ったのがヒロセ電機。それまで何度も通っていた道なのに、その日に限って気づいたのは就職が視野に入っていたからかもしれません。帰宅後、電機関連の企業に勤める父に聞くと「業界では知らない人がいない優良企業だよ」と教えられ、興味を持つようになりました。企業研究を進めていく中で惹かれたのは、海外販売比率の高さ。大学で学んだ理系のバックボーンが活かせるだけでなく、将来的に海外ビジネスに携わってみたいと思っていたこともあり、入社を決意しました。あの日、あの道を散歩していなければ別の道に進んでいたかもしれないと考えると、ちょっぴり運命的な感じもしますね。


Q2 現在の仕事は?
国内の法人営業として、主に北関東、東北エリアのお客さまを担当しています。担当するお客様の業種は幅広く、コネクタを提供する製品も5G基地局から医療機器、VR用モジュール、車載ディスプレイ、電子楽器までさまざま。幅広い分野に精通するのは大変ですが、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
私たち営業の役割は、お客さまのニーズや求める仕様を的確に把握し、それに応える製品を提案すること。たとえばお客さまが新製品開発を行う場合、コネクタに求める仕様のヒアリングから始まります。サイズ、ケーブルの形状、信号速度など求められる仕様を精査した上でニーズに合う既存製品がない場合は、技術部門やマーケティング部門と連携してカスタマイズしたり、新たなコネクタを開発したりすることも少なくありません。もちろん、競合とのコンペになることもあり、自分の提案を採用いただけるかのヒリヒリした攻防も営業の醍醐味で、契約に結びついたときの達成感は格別です。
Q3 最も印象的な仕事は?
初めて大型案件を獲得したときのことが強く印象に残っています。入社2年目の時、医療機器関連のお客様から新規モデルの開発にあたってお問い合わせをいただきました。内容は、「従来のユニットをコネクタ化することで、スペースメリットを得ながらさらなる高機能化を実現できないか」というもの。当社には実績もあり、技術的には問題ないのですが、課題はコストでした。コネクタ化がもたらすコスト以上のメリットを、どうお客さまに理解いただくか。そこで、先輩に教えてもらいながらメリットを視覚化したり、テクニカル面で技術部門にもサポートしてもらったりと、全社の協力を仰ぎながら提案活動を展開。最終的に契約いただくことができました。
提案からデザインインまで携わって感じたのは、営業に求められるのは「ストーリーを描くこと」だということ。お客さまのご要望を実現するにはどの部門の誰にどんな協力をお願いするか、どう他社と差別化して提案内容をアピールするか。最短距離でお客さまのニーズに応えるための物語を描き、実現に向けて周囲を巻き込みながら綴っていく。そこにこそ私はやりがいを感じています。
Q4 今後、目指すキャリアは?
将来的には海外営業に挑戦したいと思っています。とはいえ現在の私は、国内の法人営業として経験を積んでいる段階。当面の目標は国内のお客さまから信頼される営業になることです。そのためにも、これからも提案の経験を重ねながら、提案力や社内の調整力など、営業に求められるさまざまなスキルをさらに磨いていきたいと思っています。“一人前”だと自他ともに認められるまでにどのくらいかかるかわかりませんが、そうなれた後に海外営業を経験したいですね。海外市場は規模も大きく、大きな可能性に満ちています。国内市場で磨いた提案力が海外で通用するか、ぜひチャレンジしてみたいです。

